
「古い洗濯機を処分したいけれど、リサイクル料金って結局いくらかかるの?」と悩んでいませんか。
ネットで調べても金額がバラバラに書かれており、何から手続きを始めればいいか迷ってしまう方も多いはずです。
引っ越しや買い替えの際、費用の仕組みを少し知っておくだけで、当日の手続きが驚くほどスムーズになり、予算も立てやすくなります。
年間を通して数多くの家電設置やトラブル対応を行っている「家電の達人」の視点から、読者の皆様が安心して洗濯機を手放せるよう、分かりやすく解説します。
この記事では、リサイクルにかかる費用の正しい内訳と、ご自身の状況に合わせた最適な処分方法、そして当日の行き違いを防ぐためのちょっとしたコツをご紹介します。

洗濯機を正しく処分するための費用は、大きく分けて「リサイクル料金」と「運ぶための料金」の2つだけだと思われがちです。
チラシやWebサイトの広告を見ても、基本的にはこの2つの料金しか大きく記載されていないことがほとんどです。
そのため、多くの方が「数千円用意しておけば全て業者がやってくれる」と安心して当日を迎えてしまいます。
しかし実際の現場では、もう一つ「作業にかかる料金」が存在し、合計3つの費用の組み合わせで総額が決まるケースが多々あります。
事前にこの内訳のからくりを知っておくことで、「当日の見積もりと違って焦った」という行き違いを未然に防ぐことができます。
・① リサイクル料金(一律・必須)
・② 収集運搬料金(業者ごとに異なる)
・③ 取り外し料金(盲点!作業の有無で変動)

一つ目は、洗濯機を資源として解体・リサイクルするための費用です。
パナソニック、日立、東芝、シャープなどの国内主要メーカーであれば、2,530円(税込)で一律に決まっています。
一部の海外メーカーなどの場合は、3,300円(税込)前後になることもあります。
この料金は、どの業者に処分を依頼しても必ず同額が発生する、ベースとなる費用です。

二つ目は、古い洗濯機をご自宅から指定のリサイクル工場へ運ぶためのトラック代や運賃です。
この料金は法律で一律に決まっているわけではなく、依頼する家電量販店や回収業者がそれぞれの基準で設定しています。
相場としては1,500円〜3,000円程度ですが、お住まいが階段のみの2階以上の場合などは、作業負担に応じた追加料金が加算されることがあります。

ここが、多くの方が費用を見落としがちなポイントです。
実は、洗濯機を運び出すための「収集運搬」と、蛇口から給水・排水ホースを外す「水道周りの取り外し」は、別のサービスとして扱われるのが業界の一般的ルールです。
そのため、当日に作業員へ取り外しをお願いすると、別途1,500円〜3,000円程度の作業料金がかかる場合があります。
予算を正確に把握するためには、見積もりの段階で「ホースの取り外し料金は含まれていますか?」と確認しておくと非常に安心です。
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悪徳業者に騙されないための「洗濯機設置・取付費用の相場」については、こちらの『洗濯機設置の費用相場まとめ』の記事で詳しく解説しています。

料金の仕組みがわかったところで、次は「どこに頼むのが一番スムーズか」を見ていきましょう。
洗濯機の処分は、自分の今の状況に合わない方法を選んでしまうと、たらい回しにされて時間を無駄にしたり、余計な出費が増えたりしてしまいます。
例えば、「少しでも安く」と自治体に相談した結果、指定業者を自分で手配する手間がかかり、結局は買ったお店に頼むより高くついてしまったという失敗談は珍しくありません。
ご自身の「現在の状況」に合わせて依頼先を選ぶのが、最も手間のかからない賢い方法です。
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「新居での洗濯機設置はどこに頼むべき?」とお悩みではありませんか?
こちらの『引越し時の洗濯機設置はどうする?』の記事で「自分で・引越し業者・専門業者」を徹底比較しています。
ぜひ参考にしてくださいね。

もし今、新しい洗濯機を購入する予定があるなら、「新しい洗濯機を買うお店」に引き取りを依頼するのが一番おすすめです。
新しい洗濯機の搬入と同時に古いものを運び出してくれるため、立会いの手間が1回で済みます。
店舗によっては買い替えキャンペーン等で収集運搬料金がお得になることもあり、トータルの費用も抑えやすい王道の方法です。
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買い替えのタイミングは、お掃除が劇的に楽になる「かさ上げ台」を導入する最大のチャンスです。絶対に失敗しない選び方をこちらの『洗濯機かさ上げ台の失敗しない選び方』で解説しています。

買い替えの予定はなく、手放すだけの場合、まずは「その洗濯機を過去に購入したお店」に連絡してみてください。
家電量販店には自店で販売した家電を引き取る義務があるため、スムーズに案内してもらえます。
もし「ネットで買ったからお店がわからない」「もらい物で不明」という場合は、お住まいの市区町村の役所(ホームページ等)で「一般廃棄物収集運搬業の許可業者」を紹介してもらいましょう。
自治体が認可した業者であれば、適正な価格設定で安心して任せることができます。

「費用を一番安く抑えたい」という方におすすめなのが、ご自身で指定の場所へ持ち込む方法です。
郵便局で「家電リサイクル券」を受け取り、リサイクル料金(約2,530円)のみをあらかじめ支払います。
その後、全国各地にある「指定引取場所」へご自身の車で直接洗濯機を運び込みます。
この方法であれば、業者の運搬料金も取り外し料金もかからないため、最安値で処分することが可能です。

業者に依頼する場合でも、ご自身で運ぶ場合でも、当日は慌ただしくなりがちです。
家の前にトラックが到着し、作業員が待っている状況で「水が抜けていない」「ホースが外れない」とパニックになってしまうお客様を、私たちは何度も見てきました。
ちょっとした事前準備をしておくことで、こうした予期せぬトラブルを確実に防ぐことができます。
皆様の安全と安心のために、現場からのアドバイスと絶対に知っておくべき注意点をお伝えします。

回収業者のスタッフは「運送のプロ」であり、水漏れなどの事故を防ぐため、会社側の規約で「お客様の家の水栓やホースには一切触れてはいけない」と決められているケースが多々あります。
そのため、お客様ご自身でホースが外されていないと、当日に回収できず持ち帰ってしまうことがあります。
取り外し作業が含まれていないプランで依頼した場合は、必ず前日までに「水抜き」と「ホースの取り外し」をご自身で済ませておきましょう。

ご自身の車で指定引取場所へ持ち込む際、特に気をつけていただきたいのが重量です。
ドラム式洗濯機は70kg〜80kgほどあり、無理に持ち上げると腰を痛めたり、落として床を傷つけたりする恐れがあります。
また、水抜きが不十分なまま車に横積みすると、移動中の揺れで内部に残っていた水が流れ出し、車内を濡らしてしまうこともあります。
大型の洗濯機の場合は決して無理をせず、費用を払ってでもプロの業者に任せることをおすすめします。

軽トラックなどで「不要な家電を無料で回収します」とアナウンスしながら回っている業者や、空き地に看板を立てている業者には絶対に渡してはいけません。
ここまで解説してきた通り、洗濯機を法律に則って適切に処理するためには多額のコストがかかるため、「無料」で引き取れるビジネスモデルは本来成立しないのです。
こうした無許可業者は、転売して利益になるモーターや金属部品だけを抜き取り、処分にお金がかかるプラスチックの本体を山林や空き地に不法投棄する悪質なケースが非常に多く存在します。
不法投棄された家電から元の持ち主が特定された場合、依頼したあなた自身が警察の事情聴取を受けたり、罰則の対象になったりする重大なリスクがあるため、絶対に利用しないでください。

洗濯機の処分費用は、「リサイクル料金」「収集運搬料金」、そして「取り外し料金」の3つの組み合わせで決まります。
この仕組みを少し知っておくだけで、当日の見積もりも安心して確認でき、業者とのやり取りも非常にスムーズになります。
まずは購入したお店や自治体の窓口など、安心できるルートに相談してみてください。
そして、ご自身で取り外す必要があるのかどうかを事前に確認し、無理のない安全な方法で、長年頑張ってくれた洗濯機を気持ちよく見送ってあげてくださいね。
🍀 買い替えをご検討中の方へ(要注意!)
「古い洗濯機が出せたから、新しいものも普通に入るはず」という思い込みは大きな落とし穴です。
購入前に絶対に確認すべきサイズと搬入経路のチェックポイントを、こちらの『洗濯機のサイズ確認・搬入経路チェックガイド』の記事で詳しく解説しています。
洗濯機の取り外しから設置までお任せ!

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2万5千件以上の施工実績を持つ現場のプロが、迅速・丁寧に対応いたします。
※お気軽にお問い合わせください
「できるだけ費用を抑えるには?」
「自分のケースはどうするべき?」
洗濯機を処分する前の不安や疑問を3つのテーマに分けてお答えします。
A:壊れていない、かつ製造から5〜7年以内の比較的新しい洗濯機であれば、リサイクルショップの出張買取や、フリマアプリで売却することで、費用をかけずに手放すことは可能です。
しかし、すでに故障しているものや古い洗濯機を「無料で処分できる裏ワザ」は存在しません。
洗濯機は法律で適切な処理が義務付けられており、無料回収を謳う業者は不法投棄などを行う違法業者の可能性が極めて高いため、絶対に関わらないようにしてください。
A:家電リサイクル法では、各家電メーカーが自社製品のリサイクルプラントの運営や処理体制を定めています。
国内の主要メーカー(パナソニック、日立、東芝、シャープなど)は共同で効率的な処理体制を構築しているため、一律で2,530円(税込)という金額に抑えられています。
一方で、一部の海外メーカーや規模の小さいメーカーは独自の処理ルートとなるため、3,300円(税込)前後とやや割高に設定されているのです。
A:リサイクル料金が「法律で決められた一律の料金」であるのに対し、収集運搬料金は「各業者が自由に設定できるサービス料」だからです。
業者によって、回収に向かうためのトラックの維持費、スタッフの人件費、ガソリン代などが異なるため、価格に差が出ます。
また、家の中まで入って運び出す手厚いプランか、玄関先に出してあるものを積み込むだけのプランかによっても金額は変動します。
A:全く問題ありません。
むしろ、事前にご自身でホースを外し、水抜きまで完了させておくことで、当日の予期せぬ追加料金を防ぐことができます。
ただし、蛇口をしっかり閉め忘れたり、ホース内に残った水を床にこぼしたりするトラブルには十分注意してください。
作業に不安がある場合は、無理をせずに数千円の作業費を払ってプロにお任せするのも賢い選択です。
A:家電量販店や自治体の認可業者に回収を依頼する場合は、業者が専用の家電リサイクル券(料金引き換えシステム)を持ってきてくれることがほとんどですので、ご自身で郵便局に行く必要はありません。
郵便局で券を購入する必要があるのは、ご自身の車で「指定引取場所」へ直接持ち込む(自己搬入する)場合のみです。
A:ネット通販の店舗であっても、家電リサイクル法により「過去に販売した家電の引き取り義務」があります。
購入したサイトの購入履歴や注文メールを確認し、カスタマーサポートへ「リサイクル回収の依頼」を申し込んでください。
もし購入した店舗がすでに閉店している場合や連絡がつかない場合は、お住まいの自治体(市区町村の役所)に相談し、指定業者を紹介してもらいましょう。
A:その店舗で過去に「購入した履歴」が確認できれば、引き取りを断られることはありません。
レシートや保証書、ポイントカードの購入履歴などを準備しておきましょう。
ただし、他店で購入した洗濯機を「処分だけしてほしい」と依頼した場合、引き取り義務がないため断られるか、通常よりも高額な出張料金を請求されるケースが一般的です。
A:多くの大手引っ越し業者では、引っ越し作業と同時に不要な家電の回収サービスを行っています。
一度の手間で済むため非常に便利ですが、引っ越し業者が提携している専門の回収業者を間に挟むため、通常のリサイクル料金・収集運搬料金に加えて「手配手数料」が上乗せされ、費用が少し割高になる傾向があります。
見積もりの際に必ず料金の内訳を確認してください。
A:洗濯機は「家電リサイクル法」の対象品目であるため、自治体の粗大ごみとして集積所に出すことは法律で固く禁止されています。
誤って粗大ごみとして出してしまっても、絶対に回収されず、不法投棄として警告を受けることになります。
必ず家電リサイクル法に則った正規の手続き(量販店への依頼や指定引取場所への持ち込み)を行ってください。
A:購入したお店が不明な場合は、お住まいの市区町村のホームページを確認するか、役所の窓口へ電話でご相談ください。
「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得た、その地域で信頼できる回収業者を案内してくれます。
ネット検索で見つけた素性のわからない業者に頼むよりも、自治体の紹介ルートを利用するのが最も安全でトラブルのない方法です。
A:洗濯機は、洗濯槽の中が空っぽに見えても、内部のポンプや給水・排水ホースの中に大量の水が残っています。
この水を抜くために、まずは水道の蛇口をしっかりと閉めます。その後、電源を入れて「標準コース」を数十秒だけ回し、給水ホース内の水を抜きます。次に「脱水コース」を一番短い時間で回し、内部と排水ホースの水を完全に排出しきります。これが水抜きの基本作業です。
A:現場のプロとしては強く推奨しません。
洗濯機は本来「立てた状態」で設置・稼働するように設計されています。横に倒してしまうと、抜けきっていなかった少量の水が内部の電子基板(コンピューター部分)に流れ込んでショートしたり、モーターを支えているサスペンションが外れたりする危険があります。処分する(捨てる)ものであっても、運搬中に車内が水浸しになるリスクが高いため、可能な限り立てた状態でロープ等で固定して運んでください。
A:ドラム式洗濯機は縦型に比べて非常に重く、内部のドラムが揺れやすい構造になっています。
もし購入時に付属していた「輸送用ボルト(ドラムを固定する金具)」を保管している場合は、背面に取り付けてドラムを固定しておくと、運搬時の揺れを抑えられ、搬出作業がスムーズになります。
ただし、完全に処分してしまう目的であれば、業者がそのまま慎重に運び出してくれるケースが多いため、まずは依頼先の業者にボルトの有無を伝えて指示を仰ぐのが確実です。
A:基本的には、設置されている洗面所などの場所から業者のスタッフが室内に入って運び出してくれます(この作業が収集運搬料金に含まれています)。
そのため、無理に重い洗濯機を外に出しておく必要はありません。
ただし、ごく一部の回収業者では「玄関先までの搬出はお客様で行う」という条件で料金を安く設定しているプランもあるため、依頼時の契約内容をよく確認してください。
A:通常の家庭用洗濯機(縦型・ドラム式・二槽式など)であれば対象外になることはありません。
ただし、コインランドリーなどで使われている「業務用洗濯機」や、衣類乾燥機能のない単なる「脱水機」、または洗濯機の中に家庭ゴミや衣類が大量に詰め込まれている状態のものは、家電リサイクルの対象外となり、引き取りを拒否されます。
必ず中身を空にしてお渡しください。
洗濯機のリサイクル料金に関する疑問や不安は解消されましたでしょうか?
「取り外しから設置まで、プロにお願いしたい!」という方は、「家電の達人」へお気軽にご相談ください。
